便になるまでのサイクルはこんな感じです

Pocket

いつでも働いて私たちを管理してくれてる胃腸さん


下痢の種類には二つあって、ひとつは

暴飲暴食などで、食べ過ぎたときや胃腸が冷えたときに起きる消化しきれなかった物を腸が早く出そうとしたときに起きる下痢

もう一つは、食中毒が引き落とす下痢です。

消化不良の便は未消化の食べ物や腸の中の粘液が混じっているためドロドロとしているのですが、

食中毒の便は水のようにサラサラしている特徴があるらしい。

では、なぜ食中毒のときの便は水のようになってしまうのか?

食中毒の病原菌は口の中から入り、小腸にたどり着いたときに、毒素を出したり、腸の粘膜を傷つけたりと悪さをしだします。

小腸はそれに気付いて病原菌を流しさろうと抵抗をするための分泌液を出し始め、病原菌がいる限り分泌液を流し続けます。

この分泌液が、食中毒になってしまったときに水のような便になっている正体です。

胃腸はわたし達が意識することなく毎日、身体の維持をしていってくれているのです。


便になるまでのサイクル


口から入ったものは胃に入り、胃液の中に消化酵素ペプシンはお肉をタンパク質に分解していき、野菜などのタンパク質でないものは、胃のぜんどう運動(胃のミキサー)で分解をし、5,6時間掛け腸へと向かっていきます。

分解されたものが十二指腸に入っていったときに次の消化液を混ぜていきます。

それは、すい臓から分泌されたトリプシンがタンパク質をアミノ酸へと分解をし、

胆のうからは、胆汁が分泌され、脂肪の分解を助けます。

こうして分解された小腸へと入っていき、小腸の壁一面に広がっている絨毛が栄養を吸収していきます。

絨毛は一つつが突起状になっていて、この突起の表面にもさらに絨毛が生えていて、十二指腸で分解されてきた、アミノ酸などの栄養素を分子レベルで吸収できるシステムになっている。

これは、腸内細菌が絨毛の中に入ってこれない隙間をつくらないためで、分子レベルまで分解された栄養素を腸内細菌のエサにしないためらしい。

無事吸収を終えた栄養素は血液によって肝臓に流れて、様々な化学処理を起こして身体のスミズミまで運ばれていきます。

小腸によって消化吸収が終わった残りカスは大腸に運ばれていき、液状になっている残りカスから水分を吸収していき、次第に固くなっていきます。

便の色が黄色っぽいのは消化液で出ている脂肪を分解する胆汁の色の影響を受けるためで、脂肪の多い食べ物を食べると、より濃い黄色になり茶色に見えます。

便の色は食事の内容がわかるようになっています。

固形化した便は直腸に溜まり、次第に圧迫していきます。こうして、圧力を感じた直腸周りにあるアウエルバッハ神経層が脳に便意を伝えて、肛門活躍筋に指令を出して便が出てきます。


便秘になってしまう流れ


直腸で便が溜まり過ぎてしまうのが便秘になります。

朝、空腹の胃に食べ物を流し込むと突然トイレにいきたくなることがあると思うのですが、空っぽの胃に何か入ると、胃は脳に信号を送り、脳は結腸から直腸に命令を出すため、便意を感じるようなシステムになっています。

これを胃結腸反射といいます。

胃は朝に食事をしたら、便を出すような生活のリズムを作ってくれているのですが、この時に、朝忙しくてトイレに行かなくて後回しにした場合、直腸に溜まった便はより水分を吸収をされていき、固くなっていきます。

それによって便によって直腸が膨らんでいるときに脳に便意を伝えてくれるアウエルバッハ神経そうがマヒを起こして感覚が鈍くなり、便意を感じなくなってき、慢性的な便秘になってしまいます。

便秘によって直腸に溜まった固くなった便によって直腸が傷つけられてしまう傾向があるので、男性で多いと思われている痔なのですが、実は女性でも便秘によって痔になりやすいのです。


 

食物繊維の重要性


草食動物は、胃の中に食物繊維を分解できる細菌を胃の中で飼っているため、食物繊維を消化できる仕組みになっているのですが、

私たち人間には食物繊維を食べても消化できるような微生物を飼っていないですし、分解をできる作りにはなっていません。なので、食物繊維を食べた場合はそのまま排泄されていきます。

つまり、食物繊維を食べた場合はその分、便の量が増えます。

すると、量が増えるということは便意が来ることを促すことができて、便秘解消につながる役に立ちます。


出てきた便は食べカス以外に、生きた腸内細菌や腸粘膜も一緒に出ている


便が水分以外で何でできているかというと、

食べカスが1/3

剥がれた腸粘膜が1/3

生きた腸内細菌が1/3

出てきた便はこんな感じで作られています。

大腸の中の腸内細菌は400種100兆個が住んでいると言われており、その中には

特に悪さをしないとビフィズス菌(善玉菌)と

人の身体に害を及ぼすウェルシュ菌(悪玉菌)が日々戦争をしています。

便秘の人の腸の中では悪玉菌の絶対数が多い、腐敗物質大腸ガンになる確率も多角なってしまいます。これから大腸ガンになってくる人が多くなってくるのではないでしょうか?

(現に2016年では女性は大腸ガンになっている人は1位だった)

私たちが口から物を食べる以上、腸内細菌たちとは切っても切れない関係になっています。なので、腸内細菌とうまく共存していくことが必要になってきます。

まずは、便の調子を確かめるために便をした後は

匂いがくさくないか

バナナ状の黄色のものが出ているか

少し便が浮くか

これを調べてみてください。

もしも、このどれかが該当するのであれば腸内環境が悪いかもしれません。


Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です