高い健康効果で注目の野菜・らっきょう
らっきょうの独特のつんとした匂いは硫化アリルという成分で、玉ねぎにも含まれます。硫化アリルは、疲労回復のビタミンと呼ばれるビタミンB1が体内に吸収されるのを助けるた、肉体疲労時におススメです。
また血液が固まるのを防いで血流をスムーズにする働きがあることから、動脈硬化などの生活習慣病の予防になります。
これ以外に殺菌作用や発汗作用はあるので風邪の引き始めにも役に立ちます。
腸内の善玉菌を増やす水溶性食物繊維の宝庫
らっきょうには水溶性食物繊維であるフルクタンという栄養が多く含まれていています。食物繊維は水にとけない不溶性食物繊維と水にとける水溶性食物繊維に分類されています。
不溶性食物繊維は、簡単にいうと、野菜をかんでいると口に残る筋の部分で腸にある便を絡めとってくれます。
水溶性食物繊維は、水にとけるとゲル状(ネバネバしてる感じ)になり便をやわらかくし、スムーズな排便を促す働きはあって、腸内細菌のエサとなって、善玉菌を増やすこともできます。
便秘の人はとくに水溶性植物繊維を意識してとることが大切になります。
らっきょうは水溶性食物繊維の含有量が野菜の中でも一番です。
1日5粒程度でも血流改善の効果が期待できますので、できるだけ毎日とりましょう!
らっきょうの甘酢漬けできれいになる
らっきょうに含まれる硫化アリルという成分が血流がスムーズにする働きがあり、血液サラサラにしてくれて、動脈硬化予防になります。
また硫化アリルは、疲労回復ビタミンのビタミンB1の吸収をよくするため、身体の疲れにもおススメです。
ビタミンB1は豚肉に多いので、らっきょうと一緒に食べると健康効果の高い食べ合わせになります!
それに甘酢らっきょうにすることで酢のクエン酸効果で疲労回復にもなります。
作るのに適した時期・保存方法・おいしい食べ方
らっきょうの旬な時期は6月で、時期を逃さないように5月末からお店をチェックしていきましょう。
冷暗所で保存し、ふたを開けなければ、約1年保存可能で、ふたを開けたら冷蔵庫で保存し、2~3ヶ月で食べりましょう。
おつまみとして、カレーライスのおとも、サラダやあえもののトッピングにしてもおいしいです。
らっきょうの甘酢漬けの材料
・ らっきょう 1kg
・ 塩 大さじ2弱
甘酢
・ 水 150ml
・ 三温糖 150g
・ 酢 400ml
・ 赤唐辛子 1~2本
※ 甘酢には、はちみつ大さじ2、みりん100mlを加えると味にコクと深みが出てさらにおいしくなります。
甘酢らっきょうの作り方
①
甘酢を作るために、鍋に水、三温糖を入れて火にかけ、砂糖をとかすためにひと煮立ちさせて火を止める。
②
①で作ったものに、酢と赤唐辛子を入れて、そのまま完全に冷めるために待ちます。
③
らっきょうは1株ずつに分け、根を切り落とす。深く切らずに、根に沿って小さく切ってください。茎がついていれば切り落としましょう。
④
③で作ったものをざるに入れて、水をはったボウルに浸して、グルグル回してよく汚れを落とし、流水で洗い流す。
⑤
表面の皮をむき、黒い部分や黄色に変色している部分は、それがなくなるまでむきましょう。
これは液のにごりや腐敗の原因になるので皮むきは丁寧にしましょう。
⑥
⑤で作ったものをボウルに入れ、塩をふって、手で全体に混ぜて、流水で洗ってざるに上げる。
⑦
鍋にたっぷりのお湯を沸かして、らっきょうを10秒浸して、すぐにザルに上げる。
こうすることで、らっきょうの歯ごたえがよくなります。
⑧
らっきょうの水気をしっかり切り、キッチンペーパーの上に広げて完全に冷ます。
冷めたら保存ビンに入れて、②で作った甘酢を注いでください。
⑨
ビンを数回上下にゆすって甘酢をなじませてください。
⑩
冷暗所に置いてつけます。二週間もすれば食べられます。
・ らっきょうは芽が伸びるのが早いので、買ってからそのまま放置しておくと、芽がどんどん伸びちゃいます。
芽が伸びると、らっきょうがやわらかくなってしまって、独特のパリパリした歯ごたえがなくなってしまうので、らっきょうを買ったらできるだけ、早く漬け込みましょう。
・ らっきょうをパリパリした食感にするコツは熱湯に10秒ほど浸して、水切りをすることです。これによって、殺菌もできるし、水切りがよくなる効果があります。
らっきょうを熱湯からすぐに上げないと、煮えてやわらかくなってしまうので注意です。
・ 甘酢を入れるときも上と同じで、完全に冷ましてから入れてください。甘酢液を熱いままいれてしまうと、らっきょうはやわらかくなってしまいます。
・ 時間がなくて下処理が面倒なら、洗いらっきょうを使ってもおっけーです。