塩こうじ
米こうじに塩と水を加えて発酵させたものです。江戸時代の文献にも登場する日本の伝統的な調味料のひとつです。こうじの細菌によって糖化されたのでんぷんと、塩が混ざり合ったやさしい塩気が特徴です。
塩こうじの効果
塩こうじの細菌が腸内環境を整え、便秘予防に役に立ちます。それに塩こうじの細菌の代謝の過程で、肌や粘膜、髪などのターンオーバーを促すビタミンB2、B6、B7などのビタミンB群を生成し、美肌を作るように作用してくれます。
さらに、こうじは食物酵素がかなり含まれていて、この酵素には食物の栄養を分解して、消化吸収を助ける働きがあります。
こうじに含まれるアミラーゼはタンパク質を分解し胃腸の働きを助けてくれます。
作る時期・保存方法・消費の目安・食べ方
1年中おっけーです。ただし、夏場や梅雨の時期は、発酵させるときに雑菌が入らないように管理に注意が必要です。
冷蔵保存で半年を目安に食べきる感じです、冷蔵庫内でもゆっくり発酵と熟成が進みますのでおいしさは増していきます。
塩のかわりに調味料として、食物酵素の働きで食材をやわらかくする力があります。
特に、お肉は塩こうじに漬けるとタンパク質が分解されて肉質が驚くほどやわらかくなります。また、こうじ菌の働きで日持ちがよくなる効果もあります。
材料
・ こうじ・・・200g
・ 熱湯・・・300ml
・ 塩・・・60g
塩こうじの作り方
①
こうじは袋の中でもみほぐして、ボロボロ状にします。こうすることによってこうじが飛び散らずに簡単に細かくできます。
②
熱湯に塩をいれてとかし、60℃(指を数秒入れられるくらいの温度)まで冷まします。
③
保存容器にこうじを入れ、60℃の塩湯をかける。
④
スプーンなどでよくかきまぜ、そのまま室温で冷まします。
冷めたらふたをして常温で発酵させます。
真夏など気温、湿度が高い場合は冷蔵庫にいれてもいいです。
1日1回、空気を含ませるようにかき混ぜるのを一週間続けます。
⑤
全体になじんで、指でこうじの粒がつぶせて、とろみが出れば完成です。上手に発酵させるとほんのり甘い香りがでます。できあがったら、冷蔵庫で保存しましょう。
長期間、熟成させるとアメ色みたいになる場合もあります。