「腸の高齢化」が進んでしまって、若い人ほど実年齢と開きが出ている

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腸年齢が高い人の増加


生きている限り、身体が老化していくのは仕方ないですが、この老化現象は腸にも起こります。普通、年齢と共に腸管運動は低下していきます。

それによって腸内では腐敗が進行し、腐敗によって生じた有害物質が体内に吸収されて、腸の働きは悪くなっていきます。

お年寄りの便秘はひょろひょろと細長く、ツンとした少し臭いきつくて、残便感があってスッキリできないことが多いのが特徴なのですが、これは腸の老化が原因です。

こうした腸の老化現象は誰でも起こります。そして、個人差もあって、実際の年齢よりも
実は腸年齢が高い人もいたり、そうでもない人もいます。

この差が出てくるのは、若い頃の腸内環境の違いによるもので、成長期から成人にかけて腸内環境を整うような生活をしていた人ほど、腸の老化の進行は遅い傾向にあります。

つまり、いつまでも若々しい腸を保ちたいのであれば、早い時期から腸内環境を整えておくことが重要です。


若い人ほど腸年齢の老化現象してきている


最近になって実年齢が若くても『腸年齢』が老化している人が増えています。

腸年齢は大便の色や形にも表れてきます。

なので、自分の便のチェックをして今、自分の腸の調子がどうなのか、少し気にするようにしていきましょう。


腸年齢チェック表


今の腸年齢がどれくらいか知りたい人もいると思うのでチェック項目で調べてみて下さい。当てはまる部分が多ければ腸年齢も高いです…

《生活習慣編》
□ 排便の時間が決まってない
□ タバコを吸う機会が多い
□ オナラがくさい
□ 肌荒れや吹き出物が悩み
□ 顔色が悪く、老けて見える
□ 運動不足が気になる
□ 寝つきが悪く、寝不足気味である
□ ストレスをいつも感じている

《食事編》
□ 朝食を抜くことが多い
□ 朝はいつも忙しい
□ 外食は週に4回以上ある
□ 野菜不足だと実感がある
□ 肉が好き
□ 牛乳、乳製品が苦手
□ アルコールを多く飲む
□ 食事の時間を気にしてない

《トイレ編》
□ いきまないと便が出てこないことが多い
□ 排便後も便が残ってる感じがある
□ 便が硬くて出にくい
□ コロコロした便が出る
□ ときどき便がゆるくなる
□ 便が黒っぽい
□ 出た便が便器の底に沈みやすい
□ 便がくさい


当てはまった項目による腸年齢の判定は以下の通りです。

■ 4個以下 腸年齢=実年齢

腸年齢は実年齢と同じか、それより若くて理想的です。とはいえ、腸内環境は日ごろのストレスや生活習慣の乱れに影響されるので油断は禁物でもあります。

■ 5~9個 腸年齢=実年齢+10歳

まずまずの腸内環境です。ですが、これ以上、腸年齢と実年齢の開きが出ないように心掛ける生活をして少し改善をしましょう。

■ 10~14個 腸年齢=実年齢+20歳

老化が進行してしまう危険な状態になっているので、すぐに食事や生活習慣を改善しましょう。

■ 15個以上 腸年齢=実年齢+30歳

高齢者並みの腸年齢です。食事、運動などのすべての生活習慣を見直す必要があります。

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便秘は腸内環境の負のスパイラルになってくる

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便秘に悩む女性はかなり多く、男性は突然の下痢になる人は多い


便秘に増える女性は、年々増えていっていて、男性はストレスからくる神経性の過敏性腸症候群で突然くる下痢に悩んでいる人が多いのではないでしょうか?

『男は下る、女はたまる』

こんな言葉あるのですがすごく当てはまりますね。

女性に便秘が多いのはホルモンのバランスがかなり関係しているのと、食生活を含むライフスタイルにも大きな関係があることを、しっかり考え直してください。

ダイエットを意識して、少食で食事を済ましてしまうこともありますし、私たち男と違ってお腹が満たされればいいというより、美味しい物を楽しむ傾向があって、ご飯物の食べ物よりか、パンやパスタなどの大便の材料になりにくい物が好きであることが多いはず。

これでは、大便が出にくくなるわけです。

それに、ダイエットによって脂肪分を抑えた食事をしていた場合、大便は油分が少なくなりのでカサカサになりががちで、すべりが悪くて排便しにくくなります。


食べ物だけではなく、忙しいことによっても便秘になるということ


食べ物によっても便秘になりますが、このようなことでも便秘になります。

それは便意のタイミングを逃すこと。

これも女性に便秘が多い一因に一役買っています。

例えば、朝、働くいている女性なら出勤前の身支度が忙しく、専業主婦なら家族の世話に追われて、いずれにしても、ゆっくりトイレに入っている時間などなく、便意を我慢してしまう人が多いのではないのでしょうか?

学校や会社、外出先などでも便意が来ても長くトイレに入っていることが悪いことと思って排便をするタイミングを逃してしまっていませんか?

排便を促す直腸のぜんどう運動は、1日に1~2回起こります。この時、私たちは便意を感じるのですが、ここで我慢ばかりしていると直腸が便意があることを脳に伝えなくなってしまうため、そのうちに便意を感じることさえなくなってしまって、便秘はどんどん悪化していってしまいます。

便秘が長時間続いていってしまうと大腸内で便の腐敗が進み、有害物質を生み出して腸内環境も身体にも良くありません。

有害物質が肌に届くとニキビや吹き出物などの肌荒れ、くすみ、ツヤのなさ、毛穴の開き乾燥などが目立つようになってきてしまいます。

そして、腸内環境が悪ければ、太りやすく、やせにくくもなってきてしまいます。

こうなってきてしまうと女性は便秘によってなってしまったポッコリお腹が気になって、ここでまたダイエットを意識して食べる量を減らしていくため、これでまた大便の元が少なくなっていき、便秘は解消されずに腸内環境は悪くなり、さらに便秘がひどくなるという、負のスパイラルになっていってしまいます。


便秘は美容の天敵であると同時に病気になりやすくなる


 便秘が美容に悪いということも知っておいて欲しいことですが、もう一つだけ知っておいて欲しいことがあります。

便秘によって腸内環境が悪くなって産生される腐敗物質は、病気にも影響をしてきます。それは日本人に最近増えてきている大腸ガンです。日本での大腸ガンなのですが、女性がガンで亡くなっている人が一番多いのはこの大腸ガンが第1位なのです。

このことから、便秘が大腸ガンの一因になっていると思います。

便秘を治すために下剤を使われている方もいると思いますが、これは腸内環境を良くするためのものではありません。

一時的に使って排便をするために使うならまだ良いですが、むやみに服用し過ぎると腸粘膜に炎症を起こしてしまい、排便のリズムが崩れることによって、腸内環境をさらにひどくしてしてしまい、さらに便秘をひどくしてしまう可能性がありますので、下剤を使うときは一度、病院で診察をして処方されたものにしましょう。

便が出ないというだけで、私たちが受ける健康的被害はすごい多いので、常に善玉菌のエサである、乳酸菌、食物繊維、オリゴ糖を含む食べ物を食べるようにしていきましょう。

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免疫細胞が集まる腸は、外敵(ウイルスや細菌)から身を守る最前線

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免疫力の60%は腸にある


食べ物を口から食べてから肛門までは、実は一本の管でつながっているとわかってる人はどれくらいいるのでしょうか?

わたしは、このことを全く意識してなかったですが、これを本で読んだとき、『確かにつながっているなぁ』と改めて勉強させていただきました。

この一本の管の間に食べたものを消化、分解をして身体に栄養を運んでくれるのですが、間違って体に悪いものになるものを食べた時に身体に異常にならないように、免疫細胞を作ってくれているのも腸管です。

腸には身体全体の60%もの免疫細胞が集まっていて、有害なものを排除するためにも働いてくれているのです。

小腸の内部には、外敵から身を守るための『絨毛』と呼ばれる突起が小腸全体に生えています。

絨毛と絨毛の間の溝には『バイエル板』というものがあり、これは不審者(細菌などの有害物質)からの侵入を見張る防犯カメラの働きがあり、もし侵入者を見つけたとき『リンパ節』から外敵を排除するためのリンパ球を出しすことによって不審者(有害物質)からの侵入をブロックします。

免疫細胞は、小腸がもっとも多く存在していますが、大腸にも免疫細胞はあって、小腸と大腸で免疫の調整をしている2段階構造で日々の私たちの身体を守ってくれているのです。


腸が良ければ健康に近づき、悪ければ病気に近づく


私たちが食べたものを消化・分解をしていき、私たちが生きるのに必要な栄養素を吸収するとともに、免疫システムをもかね揃えている腸。

腸がしっかり働いて機能が正常なら私たちは元気な身体でいられるます。

私たちの身体を全て担ってくれていると言っても言い過ぎにならないと私は思っています。

もしも、腸の働きが悪くなり、大腸内で腐敗が起きて有害物質が発生している場合、腸壁から有害物質が吸収されていき、身体に運ばれていきます。

こうなった時、私たちの身体には毒素が運ばれていき、病気の原因になりかねません。なので、腸を悪くしてしまうということは、必然的に身体を悪くしてしまうのです。

そして、腸の元気がなくなってしまうことによって免疫力も下がり、免疫システムのバランスがとれなくなっていき、感染症、花粉症、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状も発症してしまいます。

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菌が作るネバネバ成分が血糖値の上昇を抑制する

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血糖値について


私たちの血糖値(血液中に含まれるブドウ糖の値)は、上がったり、下がったりを繰り返しています。身体に必要なエネルギーを血液に溶け込ませて全身に運んでいくため、食事をすれば血糖値は上がり、空腹のときは血糖値は下がります。

このメカニズムをコントロールしているのが、インスリンと呼ばれるホルモンです。

これは、身体にエネルギーを取り込むと、すい臓から分泌されるすい液が血糖値を下げる働きがあります。

私たちの血糖値がいつも保たれているのは、インスリンがでているお陰です。

ですが、急激な血糖値の上下を繰り返してしまっていると、インスリンの効きが悪くなったり、すい液の量があまりでなくなってしまい、慢性的な高血糖の状態になってしまいます。

これが、世の中のいう糖尿病や肥満になっているのですが、この状態にならないようにするためには血糖値の上昇をできるだけ、ゆるやかにすることが有効です。

それには、バランスのよい食事(30品目のある食事)や運動が重要なのですが、

乳酸菌にも血糖値の上昇を抑える働きがあることがわかってきています。

乳酸菌の種類としては、

・ ラクトコッカス、ラクティス、亜種クレモリス、レモリス、FC株

これらの菌種が血糖値に上昇を抑えてくれるように身体に働きかけてくれます。

この菌はカスピ海ヨーグルトに多く含まれており、乳酸菌が作り出している多糖(オリゴ糖)の作用によって血糖値を抑制してくれているとされています。

多糖とはヨーグルトに含まれるネバネバした成分で、この成分は私たちの体内では消化されずに、食物繊維と同じように腸内で糖の吸収を抑えてくれる作用があり、結果として、血糖値の上昇を抑えてくれます。


乳酸菌とビフィズス菌のコレステロール値の低下作用


コレステロールは、細胞膜や肝臓で作られる胆汁酸、副腎で作られるステロイドホルモンの構成成分で、私たちの身体になくてはならない大切なものです。

これが、血液中に悪玉コレステロールが過剰になると、動脈硬化を進行してしまっても問題があります。

コレステロール値を正常に保つためには、過食や高脂肪食を控えたりして、生活習慣の改善が必要になってきますが、乳酸菌やビフィズス菌を食事に取り入れることで、コレステロール値を抑えてくれるサポートしてくれます。

食事から摂取したコレステロールは、腸壁に吸収され、血液に流れます。このとき、腸管の中に存在する乳酸菌が一部のコレステロールを吸収して体外に排出する作用があって、乳酸菌は血中コレステロールの濃度を調整をしてくれる役割があります。

ビフィズス菌には、腸内のコレステロールの半分くらいを腸で吸収されにくくする物質、コプロスタノールに分解するので、コレステロールの吸収が抑えられ、血中コレステロール値の低下につながってきます。


食で起こった病気は食によって治す


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腸は脳の意思関係なく機能している臓器である。

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腸は第二の脳


最近になって腸は第二の脳と呼ばれるようになってきているのはみなさん、知っているでしょうか?

人間での話ではないですが、イソギンチャクやホヤのような、脳のない腔腸動物は、腸で判断をして生きています。

私たちの身体のほとんどの器官は、脳からの信号で動いていています。

物を取ろうと手を伸ばしたり、身体を動かそうとしたりするのは、脳からの信号で私たちは動いていて、どの行動でも脳が関わってきます。

だけど、腸は、この脳の信号なしで独自に勝手に働く器官という、何ものにも支配されてない器官なのです。


腸の働き、なぜ第二に脳と呼ばれるのか


腸の大切な機能の一つに、体内に入った有害物質をブロックして排除してくれる機能があります。

身体の中に有害な菌が入ってくると、吐き出したり、下痢を起こしたりして体内から有害な菌を出そうとして、身体が中毒にならないように反応してくれます。

この下痢を起こしているのは、脳からの信号で下痢をしているわけではなくて、腸が
『これは毒がある!』っと判断をして身体から有害な菌を出そうとして腸が下痢を促してくれているのです。

私たち人間の腸には、大脳に匹敵するほどの細かな神経細胞が張り巡らされていて、その神経たちは、ネットワークを自在に操り、腸は状況に応じて解毒作用を施してくれたり、肝臓やすい臓など他の器官に信号を出したりして、身体にあった処理をしてくれているのです。

これが腸が第二の脳と呼ばれる所以です。

脳と腸はともに、神経でかなり深くつながっていて、ネットワークを形成していることがわかってきています。

脳も腸も共に考えることができる器官ですが、

脳で考えたことは腸に、

腸で考えたことは脳へ

信号がダイレクトに伝わっていきます。


大腸と小腸はどっちがえらい??


腸の働きは小腸と大腸によって変わります。

小腸は胃で消化された食べたものの消化・吸収を行っています。

胃から小腸にくるときに十二指腸の中で胆汁、すい液、腸液の消化酵素が食べたものに混ぜ込まれて分解がはじまります。

タンパク質はアミノ酸。

炭水化物はブドウ糖などの糖類に

脂肪は、脂肪酸やグリセリン

このように分解されて、水分と一緒に小腸によって吸収されます。

食べたものが小腸から大腸にたどり着く頃には、栄養分の吸収はほぼ終わっていて、大腸は残った食べた残りカスから水分を吸収して、大便を形作るのが役割になります。

このように小腸と大腸の働きの違いから、

小腸は食べ物の栄養を吸収する役割で重要に見えてくるのですが、

大腸は、ただ水分を吸収して大便を形作るだけの役割からあまり重要に見られてなかった臓器なのですが、大腸の働きは私たちの健康と美容に深く関わってきているのが最近になってわかってきたのです。


実は大腸の働きぶりによって美容、健康に左右されている


食べカスから水分を吸収して、大便を作るのが大腸の働き。

一見あまり役割がないと思われてしまうかもしれないですが、大腸は健康と美容に密接に関わってきている臓器だと言うことがわかってきました。

大腸を通る食べ物には、『発酵』と『腐敗』

このどちらかが起こります。

これは、大腸に棲んでいる微生物による分解によって行われます。

私たちは、チーズやみそ、納豆の発酵食品は食べれますが、腐敗した食べ物は食べることはできませんよね。

もし、腐敗したものを食べたとしても食中毒を起こして身体に支障が出てきます。

実は大腸の中でもこれと同じような『発酵』や『腐敗』が毎日起こっているのです。

私たちに有益に働いてくれるのは『発酵』、有害なことが起きるのは『腐敗』なのは、言葉からもわかると思います。もしも、大腸の中で食べた物が腐敗が起きてしまっていたら、有害な物質が腸壁から吸収され、血液を通っていってしまいます。

血液を通っていってしまった有害物質は、各臓器や脳にまで行き渡り、蓄積されていき、さまざまな病気になる引き金になります。

肌に有害物質が蓄積されれば肌荒れの原因にだってなります。

なので、大腸は決して役割がないのではないのです。

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