どこからが便秘なのか?
・ 2~3に1回程度の排便なら便秘になっています。
便秘は放っておくと体調不良や肌荒れの元となって、病気を招く可能性があがります。健康な人は1日1回の排便があり、便秘の人は2~3日に1回程度の排便リズムです。
毎日排便があってもスッキリと出た感じがなくて、便がかたい、少ない、出にくいなどの感じがあれば便秘になっていると思います。
便が細くなってきてます。どうしたらよいですか?
・ 運動をして、野菜中心の食事をしましょう。
便が細くなるのは老化が進んでいる可能性があります。これは老人性賽(さい)便と言われております。腸の押し出す力が弱くなっていたり、食が細くなっている可能性があります。
運動で腸腰筋をきたえて、野菜を中心とした食事が大事になってきます。生野菜だけでなくて、煮たり蒸したりした料理や豆類を食べるように心がけましょう。
下痢と便秘を繰り返している場合は病気?
・ 過敏性腸症候群の疑いがあります。
検査に行っても腸に炎症や潰瘍といった異常がないのに、下痢、便秘、腹痛、ガスによるお腹の張りに悩まされる病気です。
下痢と便秘を繰り返す症状で、原因は偏った食事とストレスだとされています。
こんな症状にも要注意!
・ 大腸ポリープ
潰瘍が大腸の粘膜にできた状態で、良性のものからガンになるものまであります。加齢になるにつれてできやすくなって、最近では、大腸ポリープになる方は増えていっている傾向にあります。
・ 潰瘍性大腸炎
大腸の粘膜に生じる炎症で特定疾患(難病)に指定されています。腹痛や下痢、血便が主な症状で、大腸ガンに発展する危険もあるので注意しましょう。
腸内細菌はどのようにして決まるのか?
・ 母親の腸内細菌や妊娠期間の食生活が関係しています。
腸内細菌は乳幼児期にほぼ決められます。母親の産道を通るときに膣内細菌や腸内細菌に接触し、母親の腸内環境が悪ければ、子どもがそれを引き継いでいきます。
便秘や肥満、アレルギー体質も母親の腸内細菌からの影響が一因としてあります。
プチ断食は腸にいい?悪い?
・ 腸内フローラのためにはよく注意してください!
断食によって腸内環境がよくなるわけではありません。むしろ、積極的に腸を動かして排便を促してあげることが大切になってきます。
腸は休むことなく動いているので、食べ物を腸に送り込まないと、腸の中に食べ物がなくなって腸粘膜を分解して壊して可能性もありますので、プチ断食には注意が必要です。
腸内細菌を調べることができるかどうか
・ 腸内フローラを分析する簡易キットがあります。
便を採取して、腸内細菌の遺伝子(DNA)を調べて、どんな腸内細菌がどのような割合で存在しているかを教えてくれる簡易キットがあります。
専門の医療機関や取り寄せをして、自宅で検査する方法があります。
便移植って何ですか??
・ 健康な人の腸内細菌を移植する海外で行われている新しい治療です。
健康な人の便にすんでいる腸内細菌を疾患のある人の十二指腸か肛門に移植する治療法です。
小腸の疾患である過敏性腸症候群や腸管感染症、潰瘍性大腸炎などの改善があるとされています。
旬の食材カレンダー
春(3~5月)
春キャベツ、新玉ネギ、アスパラガス、新にんじん、新ジャガイモ、菜の花、たけのこ、
さや豆類、ふきのとう、いちご、キウィ、など
夏(6~8月)
かぼちゃ、オクラ、ナス、きゅうり、トマト、モロヘイヤ、ピーマン、枝豆、とうもろこし、
ズッキーニ、ゴーヤ、パイナップル、マンゴー、など
秋(9~11月)
しいたけ、りんご、里いも、さつまいも、長いも、チンゲン菜、きのこ類(しめじ、エリンギ、まいたけ)、イチジク、ぶどう、など
冬(12~2月)
ブロッコリー、ほうれん草、大根、白菜、春菊、レンコン、カブ、小松菜、ネギ、
カリフラワー、みかん、など
旬の野菜は、その時期に身体に必要な栄養素が多く含まれています。
不思議なことに、しっかりとその季節にできる野菜は、人間にとって必要になっていることです。ただ単にその時期に収穫できるわけではなくて、ちゃんとしっかり意味があって収穫出来ているので、しっかり旬の野菜を食べるようにしましょう。