免疫システム

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免疫バランスが壊れるとき


50年前くらいにはアレルギー反応がここまで騒がれることはなかったのですが、今は色々なアレルギーで困っている人が多くなってきています。

体内にウィルスや細菌など、身体に害するものが入ってきたとき、それらを排除しようとする動きが起こるのが、免疫システムで、私たちの身体は、この免疫システムによって、ウィルスや細菌から守られているのです。

ですが、そのシステムが過剰に反応したときに、本来、無害であるモノにさえ反応し排除してしまうことがあれます。それが、アレルギーです。

花粉症、アトピー性皮膚炎、ペットアレルギーなど

今では食物アレルギーもあるくらいまでになってきています。

逆に身体の中にウィルス、細菌が入ってきても全く免疫システムが反応しなかったら、人間の身体は生きていくことができません。


身体を守るメカニズム


私たちが普段何気なく吸っている空気の中には、数十万種のカビやウィルス、細菌があふれているといいます。人の身体はそれらの外敵からの侵入を防ぐためにいくつかバリアを持っています。

皮膚、鼻、口の粘膜、目からは涙が出てきます。

この外のバリアを破って、私たちの身体に侵入してきたウィルスたちに戦うのが、免疫システムになります。

身体の中に侵入をしてきたとき、まず遭遇する免疫細胞は2種類あって、血液に乗って体内を見回っていた白血球の中の細胞、好中球とマクロファージです。

好中球は、入ってきた細菌を食い止める役割で足止めをします。

そして、その食い止めてくれている好中球に助太刀をしてくれるのが、好中球より、細胞が一回り大きめのマクロファージです。

マクロファージは、好中球とは違って、ウィルスたちと戦いながら、ウィルスたちの情報を集めるという重要な役割をもっていて、ウィルスをむさぼるように食べまくることで、その特徴を探り、他の免疫システムに敵情報を知らせにいきます。

マクロファージは敵情報を、免疫細胞の司令官であるヘルパーT細胞に報告をして、このヘルパーT細胞は敵がどんな物か分析をしていきます。

分析が終わるとヘルパーT細胞は他の各免疫細胞により明確になった敵情報を送ります。

情報を受け取った免疫細胞は、その情報を元に様々に動きます。

まずはB細胞

この細胞は、免疫細胞の中で唯一、侵入してきたウィルスに対するための抗体を作ることができ、身体中にその抗体を送り出し、ウィルスを撃退していきます。

ヘルパーT細胞の情報を受け取った他の免疫細胞のキラーT細胞は、増殖を行い、味方の数を増やし、侵入してきたウィルスを一斉に倒していきます。

この好血中、マクロファージ、ヘルパーT細胞、B細胞、キラーT細胞たちが、ウィルスを倒しきると、

サプレッサーT細胞が、ウィルスが全てなくなったことを、各免疫細胞たちに知らせることで、身体の中で行われているウィルスと免疫システムの戦いが終わります。

もしも、このサプレッサーT細胞がウィルスたちとの戦いが終わったことを知らせがないと、好血中、マクロファージ、ヘルパーT細胞、B細胞、キラーT細胞たちは、攻撃をやめずに、味方である細胞にまで攻撃をしていってしまうので、かなり重要です。

免疫システムのすごいのは、一度入ってきたウィルスの記憶をしておくことができ、弱点がわかっているので、もし同じウィルスが入ってきても、次は司令官であるヘルパーT細胞の指示を待たずに戦ってくれることができるようになり、症状が悪化することがなくなります。

この性質を利用したのが予防接種で、わざと身体の中に弱いウィルスを入れることによって、免疫システムたちにそのウィルスを覚えさせて、あらかじめ抗体を作るというやり方です。

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