腸内細菌の可能性
私たちヒトの腸内に生息する細菌は1000種以上あることがわかっています。
その中で、解明されている細菌はまだ200~250種だけのようです。なので腸内細菌にはまだ未知なる可能性があるということなので、私はワクワクして腸内細菌のことについて調べています。
しかも、人それぞれによって棲んでいる細菌の種類も全く違うということで、人によって体に作用していることも全く違うということを考えると、
その菌があるから、わたしは何かの病気にならないとか
その菌が棲んでいるから、わたしは何かの病気になってしまったとか、
色々と解明できることが増えてくることができるということがわかってきますよね。
もちろん、その腸内細菌が全ての人に良い作用があるとか、悪い作用があるのか、そういった問題もあるかもしれませんが、一概に全て菌でなんとかなるとは言えないですが、それでも、わたし達の身体に良い菌がいて、私たちの健康の悩みを解決してくれる菌がいるのかもしれないと考えるとすごいと私は思うのです。
細菌自体は、かなり弱いモノばかりで、本による研究によると培養させること(細菌を育てること)がなかなか難しいとされていて、酸素に触れるだけで死滅してしまうものが多いようです。
ただ、今では便から出てきた腸内細菌の死骸のDNAを調べることによって、その腸内細菌の生きていたときの様子を再現できるまできているというから驚きを禁じえないです。
私たちの口から腸までは一本の管でつながっているのですが、これは胃や腸に行くにつれて酸素濃度も薄くなっていき、大腸までになると、酸素は限りなくないということらしいのです。腸内細菌たちはそこを快適な巣として、住んでいるわけなので、うまく私たちの身体を利用して生きているなと思っています。
少し話は反れましたが、腸内細菌に秘められた力を引き出すためのやり方、食べ物をもっと調べていこうと思っています。
私たちはどこから腸内細菌をもらったか
私たちは、腸内細菌をお母さんからもらっています。
私たち人間をはじめとしる哺乳類は母親の胎内で育つのですが、その時はまだ無菌状態でいます。皮膚にも腸内にも、細菌は全くいないのです。
では、私たちの腸内に存在するたくさんの細菌がどうやって赤ちゃんの身体に入っていくかというと、赤ちゃんが生まれるとき、産道を通ってきた時、その母親の産道に棲んでいる細菌を飲み込み、それが生まれてきた時に初めて腸内細菌として増殖していくのです。
ちなみにこの産道の細菌がもしも全くつかなかった場合があるとすると、その赤ちゃんは、抵抗力をつけることができず、生きていけないと言うくらい大事なものなのです。
なので、帝王切開の場合は、取り出した後に必ず母親の産道に棲んでいる細菌を飲み込ませるように赤ちゃんに擦り込ませると言うくらいなのです。
ちなみに、母親の細菌を受け取ってから、24時間以内に1000億個にまで育つようです。