多糖体って何??
簡単にわかるようなものでいえば、メカブやナメコ、納豆などのヌルヌル、ネバネバした成分です。
これは微生物がその環境に抵抗するために体外に分泌する物質で、微生物が自分自身を守るためのバリアーで、キッチンのシンクのヌメリや、虫歯の原因である歯垢も多糖体です。
多糖体の効果
まだまだ解明されていないことが多いこの多糖体ですが、これは、腸の中の70%が免疫機能が集中している腸の中で、この多糖体が免疫細胞のエサになると言われているのと、
腸の中にある免疫細胞が多糖体を異物として、抵抗するために免疫力が活性化するなどの説があります。
しかし、この多糖体が腸の中にある免疫機能を活性化してくれることは間違いないようです。
多糖体を含んでいる食べ物
多糖体はすべての微生物が自分を守るために分泌できる物でし、どんな食べ物に含まれているかというと例えれば
・ キノコ類・・・ナメコ、キクラゲ、エノキ
・ 海藻類・・・メカブ、モズク、昆布、ワカメ
・ 発酵食品・・・納豆、ヨーグルト
などの食べ物にヌメリが多い食品にたくさん含まれています。
キノコに含まれている多糖体・βグルカン
キノコ類に含まれる多糖体はβグルカンという成分でこれが主な健康効果は
・ 免疫力をアップさせる
・ ガン細胞を抑制させる
・ コレステロール値を下げる
・ 腸内環境を良くする
βグルカンには、こんな効果があり免疫を司るマクロファージやリンパ球を刺激して体の中に入ってきたウィルスを撃退してくれます。
なので、ガン細胞の増殖やインフルエンザなどの感染症の重症化する効果があります。
海藻類に含まれている多糖類・フコダイン
海藻類に含まれる多糖体はフコダインという成分でこれの主な健康効果は
・ 免疫力をアップさせる
フコダインには、免疫機能において重要な役割があるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)やマクロファージの免疫細胞を活性化する作用があり、
NK細胞は、常に身体の中に異常がないか確認をしていっており、体内にウィルスや病原体が入り込んだり、異常な細胞ができたときに、それらに攻撃を始めて病気の発生や悪化を防いでいます。
・ 胃を守る効果
胃を守ることに関しては、十二指腸潰瘍や胃潰の原因であるピロリ菌の除菌ができるとされており、フコダインの胃の粘膜として働く作用があります。
・ 抗アレルギー効果
細菌やウィルスなどの異物から身体を守るために免疫機能があるのですが正常ではないときに、アレルギー反応を起こすことがあります。
これはIgEと呼ばれる抗体が、身体の中でたくさん生成されるためにアレルギー反応がおこるのですが、フコダインには免疫機能を整える働きがあり、この抗体IgEの過剰な生成を抑えてくれる作用があります。
・ 肝機能の向上
フコダインには肝臓細胞を増やしてくれる作用があり、傷ついた肝細胞の再生をしてくれるので、肝機能の向上をしてくれてます。肝臓細胞の再生のほかに、あらゆる器官の組織や上皮細胞の再生もしてくれます。